『半減期を終えた今後のビットコインの見通し』
『Crypto/web3 トレンド 2024上半期』

2024年4月22日(月)に開催された4月度勉強会は2部構成で実施され、当日の様子をレポートする。

第一部 『半減期を終えた今後のビットコインの見通し』

第一部 『半減期を終えた今後のビットコインの見通し』では、4月20日(土)に4年に一度の半減期を終え、西山祥史氏(SBI VCトレード株式会社 事業戦略担当/アナリスト)、長谷川友哉氏(ビットバンク株式会社 マーケット・アナリスト)、松嶋真倫氏(マネックス証券株式会社 暗号資産アナリスト)各社のアナリストが今後のビットコインの見通しを解説。

西山祥史氏は、「半減期は希少価値の上昇につながる材料である。1月に米国にて承認されたビットコイン現物ETFの需要増加、ビットコインの需給の引き締まりにより、9月以降に本格的な上昇相場に入る」との見方を示した。
長谷川友哉氏は、「米物価指標の中長期トレンドから見て連邦準備制度理事会(FRB)の利下げスタンスは変わらない。利下げが開始されればビットコインは年後半から上昇し、また、過去のサイクルに従えば、半減期到来の400〜560日後に高値を付ける」との見方を示した。
松嶋真倫氏は、「実際に連邦準備制度理事会(FRB)が利上げを示唆すれば、ビットコイン現物ETF経由の資金流入が衰えるであろう。過去の『半減期後は上昇』という経験則を踏襲するかを左右する大事な要素である」との見方を示した。

本討論ではこの他に、米国大統領選挙や中東情勢リスクの影響も考慮し、今後のビットコイン展望について議論をした。

 

第二部 『Crypto/web3 トレンド 2024上半期』

第二部では『Crypto/web3 トレンド 2024上半期』として株式会社HashHub CEO 共同創業者平野淳也氏による解説。

本勉強会では、技術やビジネス観点を交えて2024年上半期のトレンドをキャッチアップするという目的で2024年3月13日に実装されたイーサリアム(Ethereum)のアップデート・デンクン(Dencun)、暗号資産コミュニティから注目を集めているブロックチェーンのレイヤー2、最近のDeFi(分散型金融)トレンド、そして、暗号資産プロジェクトに関連するレギュレーションとしてマネー・ローンダリング防止対策(AML)・顧客の本人確認(KYC)・DAO(分散型自律組織)法、また、米国大統領選挙の影響について触れられた。最後は、DePIN(分散型物理ネットワーク)についての解説があった。

 

動画アーカイブは会員専用ページご確認いただけます。