年頭所感
あけましておめでとうございます。
旧年は、事件・事故、行政処分等により仮想通貨業界の問題が浮き彫りになり、その改善に奔走した1年でありました。
その過程では、これまでの業界のあり方や市場のあり方に関し、当局はもとより様々な方々からご指導、ご鞭撻をいただき、結果として世界に先駆けて健全な業界及び市場を創出するための足掛かりを作ることとなりました。
そのような中にあって10月24日、認定取得し業務開始した自主規制団体は当協会の今までの活動と、当協会を支援していただいた皆様のご尽力により出来上がったものと自負しております。関係各位のご支援の賜物であり、あらためて深く感謝申し上げます。
仮想通貨は決して過剰な投機の対象であってはならず、それぞれに実装された機能や実用性をもって評価されるべきものです。また、仮想通貨交換業者は、利用者の皆様が安心して財産を預けることができ、取引を公正に管理・運営する存在である必要があります。
自主規制団体が立ち上がった今、自主規制団体と密に連携を取りつつ、より仮想通貨の市場への理解を広め、交換業にとどまらない仮想通貨を取り巻く健全な業界と市場の発展に寄与するべく当協会に求められる役割は多大であると認識しております。引き続き複眼的視点での高度かつタイムリーな知見集約を会員はじめ皆様にご提供していくことはもとより、仮想通貨をとりまくさまざまな啓蒙や部会等を通じての提言、会員の皆様のリレーション向上に取り組んでまいります。
元号の改まる当年は、原点に立ち返り、世界に通ずる健全な仮想通貨市場を日本に確立するために再出発する好機です。この機会を逃さず、仮想通貨を今後のデジタルイノベーションを支える不可欠な役割として世の中に認知していただく、そんな1年になることを期待しております。
最後となりましたが、皆様のご健勝を祈念いたします。
一般社団法人 日本仮想通貨ビジネス協会 会長