8月1日に予期されるビットコイン分岐危機に向けた対応について
既に一部の報道機関でも報じられておりますが、2017年8月1日、午前9時過ぎ(日本時間)にビットコイン・プロトコルの分岐が発生する可能性が高いと予想されております。分岐の発生により、ビットコイン全利用者におけるビットコインの送付及び受取に影響が及ぶほか、すべての仮想通貨交換業者及び同サービス事業者のサービス運営にも甚大な影響が及ぶことが予想されます。
詳細は下記に説明しておりますが、日本仮想通貨事業者協会(JCBA)に加盟する下記の仮想通貨交換業者13社は、上記問題への対応について協議を重ね、顧客資産の保全を最優先事項として検討した結果、下記日時よりビットコイン・プロトコルの分岐による問題が収束するまで、各取引所において一時的にビットコインの受け入れ及び引出受付を停止することを決定致しました。
ご利用者の皆様には多大なご不便及びご心配をお掛けすることとなりますが、何卒ご理解の程お願い申し上げます。尚、本対応におきましてはビットコインの受け入れ及び引出に関連するサービスの受付のみを停止し、ビットコイン以外の仮想通貨並びに法定通貨の受け入れ及び引出受付に関しては、平常通りサービスを提供する予定です。
ビットコインの受け入れ及び引出の受付停止に係るスケジュール
受付停止:
2017年8月1日 00:00 (日本時間) ※注1
受付再開:
未定 ※注2
- 注1:当該分岐が上記日時よりも早まる可能性が高まった場合には、状況に応じ、各会員の判断により受付停止日時を繰り上げる場合があります。
- 注2:2017年8月4日 16:00 (日本時間) までにビットコインの受け入れ及び引出の再開目処に関する更新を行う予定です。
ビットコイン・プロトコルの分岐(フォーク)に関する解説:
ビットコインとは、取引データをブロックに束ねて記録し、それを承認するブロックチェーン上に記録される仮想通貨です。それぞれのブロックに直前のブロックを参照するデータが含まれるので、ブロックの連鎖が作られます。当該ブロックチェーンにおいては、運営のルールの変更などにより、ブロックチェーンが二つに分裂してしまう「フォーク」という状態が発生する場合があります。このようなフォークが生じても、殆どの場合は1ブロックだけのフォークで済み、一つのブロックに収束しますが、フォークの原因であるルール変更について賛否が拮抗した場合、半永続的にフォークが続く可能性があります(賛否両論フォーク)。
今般、ビットコインのブロックに関する運営ルールの重大な変更が提案され、本年8月1日に、ビットコインが発明された以降、史上初と言っても過言ではない「賛否両論フォーク」を迎える可能性があります。その時、フォークにフォークを重ね、3つ以上の並行するブロックチェーンが存在する可能性もあります。
仮想通貨交換業としての第一優先項目が、顧客資産の保護です。今回のフォークを、仮想通貨交換業者における技術面での対応により対処する方法をいくつか検討いたしましたが、当該フォークによる混乱の程度の予想は困難であり、重大なセキュリティーリスクが発生する可能性は否めません。
このような状況を踏まえ、本協会に加盟する仮想通貨交換業者は、様々な検討の結果、顧客資産を可能な限り保護するためには、分岐が起きる前にビットコインの受け入れと払い出しを一時的に停止する措置を取るべきであるという結論に至りました。
なお、当該フォークによって複数のブロックチェーンが並存することとなった場合、ご利用者が当該フォーク前に本協会加盟の仮想通貨交換業者に預託していたビットコインが、分岐した各ブロックチェーンに継続して記録されているならば、上記の受付再開後、各代表的なブロックチェーンにおいて継続されたビットコイン(当該フォークによって一部名称が変更されることがあり得ます)の引出のご依頼に可能な限り応じる予定です。ただし、当該フォーク後、一部のブロックチェーンに係るコインの売買を継続しない可能性があることにご留意ください。
一般社団法人日本仮想通貨事業者協会加盟仮想通貨交換業者
ビットバンク株式会社
株式会社ビットポイントジャパン
QUOINE株式会社
株式会社フィスコ仮想通貨取引所
コインチェック株式会社
BTCボックス株式会社
テックビューロ株式会社
GMO-Z.comコイン株式会社
株式会社CAMPFIRE
ビットトレード株式会社
バイクリメンツ株式会社
株式会社東京ビットコイン取引所
みんなのビットコイン株式会社
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