マイニング事業戦略

カリキュラム及び概要

  • マイニング事業戦略
     SBI バーチャル・カレンシーズ株式会社 齋藤 亮氏
     GMO インターネット株式会社 奥村 真史氏
     アルチップ・テクノロジーズ・リミテッド 大原 眞一氏
     
  • パネルディスカッション
     SBI バーチャル・カレンシーズ株式会社 齋藤 亮氏
     GMO インターネット株式会社 奥村 真史氏
     アルチップ・テクノロジーズ・リミテッド 大原 眞一氏
     株式会社マネーパートナーズ 奥山 泰全氏
     モデレーター: ビットバンク株式会社 廣末 紀之氏

 


マイニング事業戦略

講師:SBI バーチャル・カレンシーズ株式会社 齋藤 亮氏

 まず、SBIグループで仮想通貨とマイニング事業について様々なエンティティで取り扱っており、現在のところ大きく以下の8分類あります。

① 仮想通貨取引所、交換所。国内外に設置予定。
② 送金ビジネス。
③ 決済ビジネス。
④ デリバティブ市場の創設。
⑤ トークンの発行会社の評価。モーニングスターで実施。
⑥ 情報サイト。
⑦ ICO プロモーションの取り扱い。
⑧ 最後にマイニングの会社。SBI Crypto という名称で 2017年8月に設立。

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では、SBI グループがなぜマイニングに参入するのか。ご存知のとおり、ビットコインを始めとしたパブリック仮想通貨は、そのネットワークを維持するためにマイニングという作業を行い、一定額の報酬がこのマイナーに対して支払われます。しかしながら、更なる仮想通貨の普及のためには、仮想通貨の高いボラティリティや、マイナーの偏在が問題となっております。特にマイナーが集中している中国は、政策面で不安定なところが多く、突発的な規制が出てくることもあり、こういった不安定要素を抱えていること自体が、仮想通貨のより幅広い発展に水を差すことになってしまう可能性があると考えています。そういう潜在的に仮想通貨が抱えるリスクを排除して、一極集中を除外する。この目的のために SBI グループがこのマイニング事業に参入するということになりました。SBI グループが独占していいのかということは疑問としてはありますが、マイニング事業を行っていくことによって、より安定的な仮想通貨の運営を行っていくことを目指しております・・・

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マイニング事業戦略

講師:GMO インターネット株式会社 奥村 真史氏

 ただいまご紹介にあずかりました GMO インターネットの奥村でございます。私ども GMO インターネットグループは先月 9 月にマイニング事業に参入するという発表をさせていただきました。本日は私たちの関係しておりますマイニング事業に関してのご説明をさせていただきます。

 まず1点目は仮想通貨・市場環境について、2点目はビットコインとマイニングについて、3点目として当社のマイニングの事業に関することです。

 まず1点目、仮想通貨・市場環境についてです。データは先月の発表前後のものです。現在ビットコインの時価総額は 7.7兆円、イーサリアムは3.1 兆円。
1000種類以上の仮想通貨が存在すると言われている中でビットコインが、時価総額の全体の7割程度を占めています。この2年間で20倍程度の価値の増加が見られます。
ビットコインのマイニングについて簡単なところからご説明をさせていただきます。ビットコインというのはブロックチェーンと分散ネットワーク上に保持されている台帳、これを基軸にしております。落ちない、消えない、改ざんされない、というのが特徴かと思っております・・・

 最後、このようにして当社グループでは GMO コイン社が既に仮想通貨の事業に参入しておりますが、このようにして得られた仮想通貨、ビットコインをGMOコインのほうに提供をしまして流動性を供給していきたいと考えております。あとは通貨ペアの拡充です。アルトコインの拡充、クロス円、クロスドル、クロス仮想通貨を視野に提供を予定しております・・・

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マイニング事業戦略

講師:アルチップ・テクノロジーズ・リミテッド 大原 眞一氏

 ご紹介にあずかりましたアルチップ・テクノロジーの大原です。よろしくお願いします。本日はご説明の機会を頂き、ありがとうございます。私からは、マイニングの歴史と今後の将来という点にフォーカスして、お話を差し上げようと思います。先ほど齋藤様や奥村様から、例えば7nmというプロセスノードやASICというキーワードが出たのですが、それらキーワードを重点的に掘り下げてお話させていただければ、と思っています。

 弊社、アルチップ・テクノロジーズの会社名をご存知の方はあまりいらっしゃらないと思うのですが、弊社を一言で申し上げると ASICの専業メーカーです。ASIC というのは仮想通貨のマイニングだけではなく、あらゆる電子機器、エレクトロニクスデバイスに入っている集積回路、特定用途向けの専用LSIです。例えば、テレビ、カメラ、モバイルフォン、最近だと AI、ハイパフォーマンスコンピューティング、Automotive、IoT 等々の中に ASIC は組み込まれております。これらのASICを作っているのが、弊社、アルチップ・テクノロジーズとなります。そして、最近、お客様からのお問い合わせが多いのは、もちろん、ビットコインの ASIC であり、我々の会社の中でもビットコイン用の ASIC は、ホットな話題となっています・・・

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今回のお話をまとめるならば、まず、マイニングはプロフェッショナルな領域に入ってきております。また、マイニング競争を勝ち抜くにはASICが決め手になります。そして、そのキーワードというのは7nm世代です。
最後に1点追加するなら、我々は、今後マイニング作業はデータセンターを使っていくという形になると見ております。つまり、今までは、ASICを搭載しているハードウェアをずらっと並べて、その冷却はひらすらファンを回して冷やしていくという形でした。ただ、それでは追いつかなくなっていく。今後はデータセンターを使った冷却システムを使い、データセンターの中での電力を供給していくというのが主流になっていくと思っています・・・

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パネルディスカッション

SBIバーチャル・カレンシーズ株式会社 齋藤 亮氏
GMOインターネット株式会社 奥村 真史氏
アルチップ・テクノロジーズ・リミテッド 大原 眞一氏
株式会社マネーパートナーズ 奥山 泰全氏
モデレーター: ビットバンク株式会社 廣末 紀之氏

(ビットバンク株式会社 廣末 紀之氏)
パネルディスカッションのモデレーターをさせていただきます。ビットバンクの廣末と申します。よろしくお願いします。
昨今、ご存じのとおりマイニングビジネス参入という、最近ですと GMOさんですとか、DMMさんですとか、結構、話題になって、私自身もやはり中国寡占の状況であるとか、非常によくないなというふうに思っていたところ、日本勢の参入があって、今の背景の中でマイニングなのだというところで、今までのお話で聞けなかったことをお伺いしてみたいなと思っております。

(SBI バーチャル・カレンシーズ株式会社 齋藤 亮氏)
基本的にはグループ内でチップを自前で購入をします。具体的な場所は申し上げられないのですけれども、さっき出た16nmや、7nmといった高性能チップ購入する手はずを整えています。具体的な場所は言えないのですが、寒くて乾いたところくらいは大丈夫だと思います。

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(GMOインターネット株式会社 奥村 真史氏)
先ほどもご説明させていただきましたけれども、これは非常に難しい事業ではあります が、構造自体は単純な作業でございます。基本的にはコンピューターを安いところで動かす ということです。先ほど、チップのご説明のところにもございましたけれども、私たちが今考えておりますのは、7nmの開発を予定しております。

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(アルチップ・テクノロジーズ・リミテッド 大原 眞一氏)
はい。もう一つ日本勢が入ってきた要因、(我々のお客様が中国の方が多いので、これはちょっと言いにくいのですが)、今のハードウェアマイニングマシーンは Amazon でも買えるのですけれども、言ってしまうと壊れやすいのですね。買ってきてもプールマイニングの前の世代の物で、ノーメンテナンスだと言っていますし、すぐ壊れてしまうと。日本の企業が作られるのは、恐らく高品質で高性能な物を作られるはずなので、少しベーシックのハードウェアは潮目が変わるのではないかなと、日本勢の参入によって少し変わっていくようなイメージを持っております。

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(株式会社マネーパートナーズ 奥山 泰全氏)
会計士さんが 2 人いらっしゃるのであれなのですけど、恐らく皆さん収益を獲得した時点で売上計上しなければいけないというのは間違いないと思うので、経過勘定ですとか、コストといかに相殺できるかというそこの議論は必要だと思いますが、掘って自分の手元に入ってきた時点では、売上として認識する必要がやはりあるのではないのかなと一般的には思います。さっきのマイニングプールの話があったのが非常に面白くて、それをどう分配するのだとか、むしろそちら側の会計処理に関して僕は興味があって・・・

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