『DePINの概要と、ゲームを活用したDePINプロジェクト実証事例』
『日本がWeb3で勝つためにすべきこと:SolanaとSuper Tokyoの役割』

2024年7月25日(木)に開催された7月度勉強会は、2部構成で実施され、当日の様子をレポートする。

第一部『DePINの概要と、ゲームを活用したDePINプロジェクト実証事例』

第一部『DePINの概要と、ゲームを活用したDePINプロジェクト実証事例』では、DePINプロジェクトの代表的な事例を挙げ、山田耕三氏( Digital Entertainment Asset Pte. Ltd., Founder & Co-CEO)が解説。

DePIN(Decentralized Physical Infrastructure Network:分散型物理インフラネットワーク)とは、ブロックチェーンとインフラを融合させた技術として日本国内では2022年頃から注目を集め、市場規模は約550億円とされている。概念は、Bitcoin(BTC)ブロックチェーンの本質と同義である。この仕組みによって、より効率的で透明性の高いインフラが実現できることに加え、世界中のリソースの流動性を高められたり、これまで一部のプレイヤーで独占されていた市場に対し、参入障壁を大幅に下げることができるため、イノベーションを促進する可能性がある。一方で、DePINは新しい概念であるため、技術的な課題や運用上の問題を抱え、分散型の特性ゆえに規制やガバナンスの問題も発生する可能性があると説明した。

 

第二部『日本がWeb3で勝つためにすべきこと:SolanaとSuper Tokyoの役割』

第二部『日本がWeb3で勝つためにすべきこと:SolanaとSuper Tokyoの役割』では、SolanaとSuper Tokyoの役割について、大木 悠氏(Lead, Superteam Japan)、Camao(Camao, Community Lead, Superteam Japan webデザイナー)、256hax氏(BizDev & DevRel, Superteam Japan)、Armani Ferrante氏(Founder and CEO, Backpack)が解説。

Super Tokyoとは、Superteam Japanが主催するカンファレンスとワークショップである。主催するSuperteam Japanは、日本のSolana(SOL)エコシステムの構築を支援するために、開発者やクリエイティブなどエコシステムの一員としてチームを結成している。テクノロジー企業の立ち上げに関わる者やSolana(SOL)の理念に共感した人々によって組織されている。Solana(SOL)は、「DApps(分散型アプリ)を誰もが開発できる環境」を提供することを目的として開発されたブロックチェーンプラットフォームのネイティブトークンである。旧世代のブロックチェーンと比較して高速かつ低コストで利用でき、トランザクションの並列処理を可能にすることで、同時に複数の処理を行うことができるという特徴がある。今後は、Solana(SOL)のユースケースをさらに増やし、積極的に推進していく意気込みであると語った。

Backpackは、2022年4月に設立される以前にSolana(SOL)でのプログラミングを革新する開発者ツール「Anchor」を開発した。Anchorは、多くのSolana(SOL)プロジェクトやプロトコルにとって欠かせない存在となり、開発者体験の簡素化に大きく貢献している。現在、Backpackは「Backpackウォレット」をはじめ、「Mad Lads NFTコレクション」「xNFT規格」「Backpack Exchange」を束ねたエコシステムを展開している。Backpackウォレットは、Solana(SOL)やEthereum(ETH)のブロックチェーンに対応でき、スマホアプリを操作するのと同様にウォレット上でDApps(分散型アプリ)を利用できる新しいコンセプトxNFTに対応する初の暗号資産ウォレットとして注目を集めている。今後は、次世代の金融機関としての地位を確立し、日本でも暗号資産交換業のライセンス取得を目指していく意向であると説明した。

 

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