『韓国市場におけるWeb3の現状と今後の展望』

2024年8月22日に開催された8月度勉強会の当日の様子をレポートする。

韓国市場におけるWeb3の現状と今後の展望

『韓国市場におけるWeb3の現状と今後の展望』では、韓国市場に注力するweb3プロジェクトについて下記の5人の方々が登壇しパネルディスカッション形式にて、韓国のweb3市場の現状や展望について解説した。

・ Aric Kim氏(Co-Founder, Kana Labs)
・ JOJO氏(Head of Japan, Bifrost)
・ KP Jang氏(CSO, Xangle)
・ J Yoon氏(CEO, Rewardy Wallet(Chainwith))
・ YK Rha氏(COO, Merkle Trade)

・暗号資産市場の現状
韓国では、KYC(顧客確認)やAML(マネーロンダリング防止)の取り組みが進んでいる。また、投資家保護を重視した法整備も進行中である。日本と比較すると暗号資産に関する規制が緩やかなため、web3・ブロックチェーン企業が迅速にビジネスを展開できる環境である。暗号資産の取引量も非常に多いことから、暗号資産取引所の成功事例も数多くある状況だ。

・現状の課題
日本では、暗号資産に関する規制として交換業者のライセンス取得などの厳格な規制が存在し、金融庁が監督を行い、規制団体も存在する。一方で、韓国では規制が曖昧なため、ビジネス展開は柔軟であるものの、企業側のリスクとして突然の規制変更による影響などが懸念され、参入する場合には慎重な姿勢が求められる。

・今後の展望
韓国では、今後2年以内に税制や投資家保護に関する規制が強化される予定であり、この動きにより暗号資産市場の成熟と安定が期待されている。また、韓国市場ではDeFi(分散型金融)への関心が高まりつつあり、国際的なKYC(顧客確認)基準を遵守したビジネス展開が期待されている。また、日本における厳格な規制は、韓国企業にとって魅力的であり、信頼性を重視する企業にとっては好条件である。日本市場での展開を通じて、より確固たるパートナーシップを築くことも期待されている。